下塗り

塗り不足は許されない下塗り

 

 

いよいよ外壁に色を塗ります。最初は下塗りと呼ばれる、下地処理を含めた塗料を塗ります。代表的なものとしては、プライマーやシーラー、フィラーなどと呼んでいます。一般的にはシーラーと呼ばれることが多いです。

 

このシーラーをしっかりとすることで、中塗りと上塗りが密着しやすくなります。上塗り材に密着性はないので、このシーラーがテープのような役割を果たします。つまり、塗装面を整えるための塗料なのです。

 

さらに、古くなって痛みもある塗装面は塗料を吸い込みやすい状態です。シーラーをたくさん吸収させることで、中塗りや上塗りの塗料が吸い込まれるのを防ぐのです。一般的には1回の塗りで済みますが、状態によっては2回塗りこむ場合もあります。

 

ちなみに、まだ吸い込める状態で次の段階である中塗りをしてしまうのはNG。これは、表面に下塗りが施されていないのと同じ状態。中塗りをすれば吸い込んでしまい、塗料の性能が十分に発揮されないだけでなく、密着性も悪くなり耐久性が低下したり、艶が出る素材であれば艶が出なかったりと塗装トラブルに発展してしまうのです。つまり、下塗りの良し悪しが結果を大きく左右することになるのですね。

 

 

下塗りの種類と塗り方がある

 

 

下塗り塗料にも、水性と油性とあります。劣化の条件や、前回に使った塗料を考えて選びます。ちなみに、油性の場合では、その上に水性の上塗りを塗ることができます。

 

・水性…まだ劣化がひどく進んでいない場合に使い、浸透性が低いので吸い込みが少ない。気候にもよるものの乾燥に必要な時間が3〜4時間と長いけれども、ニオイが少ない。

 

・油性…劣化が激しい場合に使い、浸透性が高くよく吸い込む。気候にもよるものの1時間以内には乾いてしまう事がほとんどとスピーディーですが、ニオイが強い。

 

壁の状態によっては下塗りは必要ないとする塗料もありますが、そんなに早い段階で外壁塗装をする人はほとんどいないので、下塗りは必ずやるものと考えていいでしょう。

 

また、モルタルの外壁材にヘアクラックが見られた場合やでこぼこ、段差がある場合にはフィラーと呼ばれる下塗り塗料を使います。平滑にするために厚く塗り、塗布量も多くなります。このフィラーは水性タイプしかないので、劣化が激しい場合は先にシーラーを施して吸わせ、その上からフィラーを塗ることもあります。ただし、一般的にはサイディングにフィラーは塗りません。